永野裕之のBlog

永野数学塾塾長、永野裕之のBlogです。

【新刊】中学生からの頭がよくなる勉強法(PHP)

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新刊「中学生からの頭がよくなる勉強法(PHP研究所)」が出ます。

 

本書は、私としては初めて中学生のお子さん本人に向けて書いた本です。日頃、塾で接している生徒さんのことを思い浮かべながら、一人ひとりに語りかける気持ちで書きました。

 

お伝えする内容は前著『東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法』をベースにしていますが、中学生のお子さんでも理解しやすいように表現やたとえやエピソードを工夫したつもりです。また各節の最後には、勉強法について生徒さんから受けることが多い質問をQ&Aの形でまとめました。紙面も、編集の田畑博文さんやイラストレーター・デザイナーの方のお力添えで、お子さんの目が先に進みやすいものになっていると思います。

 

タイトルにある「頭がよくなる勉強法」とは「自分の頭で考えられるようになる方法」とまったく同義です。本書にはそのための心構え(第2章)技術(第3章)が書かれています。それらはもちろん学力に直結します。 また、多くのお子さんや親御さんの関心が高い「やる気を引き出す方法」(第1章)や、数学を中心とした科目別の勉強法(第4章)についても多くの紙面を割きました。

 

一方で、本書には受験テクニック的なものは一切載っていません。それは、そもそも私がそういう裏技的なテクニックを持ち合わせていないということもありますが、知っている者だけが得をするような表面的な「知識」はこれからの時代に不必要だと強く感じているからです。

 

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中学生には平成24年度から実施されております現行の指導要領においても、「自分の頭で考えられる力」には大きな重点が置かれています。従来の評価の中心であった知識や技能よりも、思考力、観察力、表現力の3つの力が特に重要視されるようになりました文部科学省ではこれらをまとめて「生きる力」と称しています)。

 

これを反映し、知識偏重気味のセンター試験が平成31年に廃止されることになったのは既報の通りです。大学入試制度がドラスティックに変化していく中で、ゆとり教育は言うにおよばず、詰め込み教育も成果をあげることはできなくなるでしょう。それは、情報化社会の現代においては顕著な価値観の多様化と変化のスピードと無関係ではありません。これからは、今まで以上に「自分の頭で考えられる力」が求められる時代になります。

 

手前味噌ながら、この本でお伝えする勉強法はそんな新時代を生き抜く力そのものを育てると自負しております。本書を通して、お子さん一人ひとりが自分の足で立てるようになるお手伝いができれば、筆者としてこれ以上の喜びはありません。

 

目次

はじめに

第1章:「やる気」を引き出すために知っておくべきこと

  1. 勉強をする理由
  2. あなた持っている「やる気の種」
  3. 4つの「やる気スイッチ」
  4. やる気になるための「わかる」とは
  5. 「わかる」の次にすべきこと
  6. トップアスリートに学ぶセルフ・コントロール
  7. 勉強で一番大事なこと=楽しむこと

第2章:学力を伸ばすために知っておくべきこと(心構え編)

  1. 学力が伸びるために必要な3つの要素
  2. 勉強=暗記 ではない
  3. 目標を達成する方法
  4. 教わり上手な子の3つの特徴
  5. 読書のススメ

第3章:学力を伸ばすために知っておくべきこと(技術編)

  1. 中学生からのノート術
  2. アクティブに学ぶ〜調べる〜
  3. 記憶の種類とポイント
  4. 永野式記憶法(1)〜ストーリー記憶法〜
  5. 永野式記憶法(2)〜メモリーツリー〜

第4章:教科別勉強法〜数学を中心に〜

  1. 数学の勉強法(1)〜中学1年生編〜
  2. 数学の勉強法(2)〜中学2年生編〜
  3. 数学の勉強法(3)〜中学3年生編〜
  4. 数学の勉強法(4)〜数学の成績が上がりづらい理由〜
  5. 英語の勉強法
  6. 理科の勉強法

おわりに

 

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中学生からの頭がよくなる勉強法

中学生からの頭がよくなる勉強法

 

 

【出版社サイト】

www.php.co.jp