永野裕之のBlog

永野数学塾塾長、永野裕之のBlogです。

【取材】「す・またん!」&「ZiP!」に取材して戴きました。

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先日、辛坊治郎さんがメインキャスターを務められている、関西ローカルの朝の情報番組 朝生ワイド す・またん! に取材して戴きました。テーマは『おとなが学ぶ数学』。

インタビューでは

「なぜ、大人が学びなおす数学が人気になっているのか?」

「数学を学び直す面白さはどこにあるか?」

「数学は日常生活にも役立てることができるか?」

などの質問に答えました。

永野数学塾では8年前の開塾当初から「大人の数学塾」を開講していますが、当初から大人の方からのお問い合わせは続いております。最近特に人気が出てきた、というより数学の学び直しが注目されるようになって久しい、という印象です。

数学を学ぶことの最大の目的はやはり、論理力(=数学的思考力)すなわち筋道を立てて物事を考えていく力を養う論理的思考力を磨くことにあります。これだけ価値観が多様化し、変化が激しい時代だからこそ、合理的な結論を導ける力が求められているのでしょう。

加えて、大人だからこそ(試験に追われるわけではないからこそ)数学の楽しさや喜びに気がつけるという側面もあると思います。人生経験を通して、数学的なものの考え方を社会や日常生活の中に見つけたり、100%正しい答えを導けることに快感を覚えたりする方は多いのではないでしょうか?

いずれにしても、このようにテレビで取り上げていただくことで、数学を学び直してみようかなと思う方が増えれば、一数学教師としてこんなに嬉しいことはありません。

 

 「ニンジンを半分に分けるには先端から4:1に切ればいい」の解説

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番組中で日常生活に役立つ数学の一例として「ニンジンを同じ体積に分けるには先端から約4:1のところで切ればいい」というこもわかる、と紹介しました。これについて、少しだけ補足しておきたいと思います。

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まずニンジンを円錐であると仮定しましょう。

そして、元のニンジンと切り出したニンジンの高さの比をm:nとします。

相似比 m:n \Rightarrow 体積比  m^{3}:n^{3}

を使って、切り出した人参がもとの人参の半分の体積になるとき

m^{3}:n^{3}=2:1

だから、

\Rightarrow m:n=\sqrt[3]{2}:\sqrt[3]{1}

\Rightarrow m:n=\sqrt[3]{2}:1

ここで、関数電卓で計算すると

\sqrt[3]{2}=1.2599 \cdots

\Rightarrow m:n=1.2599 \cdots :1

小数第3位以下を大胆に切り捨てると

m:n1.25:1=5:4

これより、先端から約4:1のところで切れば、同じ分量ずつになることがわかります。

ただこの問題、スタジオの辛坊さんには「そんなこと考えなくても、縦に2つに切ればいいのでは?」と突っ込まれてしまいました…おっしゃる通りです…。

 

放送画面キャプチャ

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