永野裕之のBlog

永野数学塾塾長、永野裕之のBlogです。

【監修】ゼロからはじめる! 統計学見るだけノート(宝島社)

6/14に、監修をさせて頂いた『 ゼロからはじめる! 統計学見るだけノート 』が宝島社さんから出ます。

ゼロからはじめる! 統計学見るだけノート

出版社キャッチコピー

以下は、出版社が付けてくれた紹介文です。

数年前から「ビッグデータ」という用語がビジネスシーンに定着し、一部の専門職のみならず、一般のビジネスマンにとっても、日常業務をこなすうえでデータの読み方・使い方は、今後ますます求められる能力です。
本書では、数式は必要最低限に抑え、すぐに使える統計学の知識をイラストで図解します。エクセルを使った実践的な知識から、少ないデータからでも全体を読み解く「推定」や「仮説」の立て方まで、役立つ知識を一挙紹介。

読者対象

本書の読者対象は、

  • 統計の知識がほぼゼロの方
  • 統計で何ができるかを手軽に知りたい方
  • 難しい論理は後回しにしてとにかく統計を使ってみたい方

などです。

本書の特色

  1. 具体例が豊富
  2. イラストが豊富
  3. 記述統計から推測統計まで初学者が押さえたいポイントを網羅
  4. EXCELでの操作方法もわかる
  5. 統計が使えるようになる

ご承知の通り、現在のビジネスシーンにおいて最もホットな話題といえば、やはり機械学習とこれを応用したAI(人工知能)です。機械学習とは、人間が行う学習と同等の「学習」をコンピュータに行わせようとするテクノロジーのことを言いますが、機械学習を行うコンピュータが膨大なデータの中から規則性や判断基準を見つけ、未知のものを予測する際に使うのが統計学です。

また、数年前から「ビッグデータ」や「データマイニング」いう用語もビジネスシーンに定着しています。データマイニングとは、データを解析することでそれまで明らかになっていなかった有益(かつ意外)な情報を引き出すことです。これからは、一部の専門職のみならず、一般のビジネスマンにとっても、統計学を使ってデータを読み解き活用していく能力は欠かすことができません。

実際、2012年から施行されている高校の指導要領では記述統計の基礎が文理問わず必須の単元になっており、2022年から始まる予定のカリキュラムでは推測統計も必須になります。これは、現代が人類史上最も「数字がものを言う時代」だからでしょう。ITの技術が進歩し、データマイニングと機械学習のニーズが高まることによって、数字が判断と予測の基準となる世界が急速に広がっています。

 《参考記事》高等学校指導要領(案)の数学のまとめ(新設される内容など) - 永野裕之のBlog

こうした社会情勢の中で、少々焦りにも似た気持ちで「なにか、簡単に統計のことが学べる本はないかな?」と探している方にこの本はうってつけです。
 
本書はできるだけ数式を使わずに楽しいイラストと身近な例で統計学の知識を紹介すると共に、Excelで種々の統計量を算出する方法も詳しく解説してあります。本書の目標は、何よりまずは統計学を実生活の中で使えるようになっていただくことです。そのための工夫が随所に凝らされています。

一国の数学教育をガラッと変えてしまうほどその必要性と影響力が高まっている統計学の勉強の最初の一歩として、この本を選んで頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。

サンプルページ

 

目次

  • Chapter 1 統計学って何?
  • Chapter 2 統計学でできること
  • Chapter 3 代表値で特徴を把握する
  • Chapter 4 標準偏差から割合を求める
  • Chapter 5 「箱ひげ図」で正確に分析する
  • Chapter 6 相関係数で関係性を分析する
  • Chapter 7 仮説検定で論理的な答えを出す

【本書に登場する統計学のキーワード】
マーケティング ビッグデータ ディープラーニング 質的データ 量的データ 標本 母集団 記述統計学 推測統計学 ヒストグラム 平均 中央値 最頻値 正規分布 度数分布表 スタージェスの公式 分散 標準偏差 偏差値 標準得点 変動係数 はずれ値 箱ひげ図 5数要約 多変量 散布図 相関係数 共分散 偏差積和 擬似相関 制御変数 偏相関係数 推定 確率モデル 仮説検定 p値 有意水準 ランダムサンプリング χ二乗検定

ゼロからはじめる! 統計学見るだけノート

ゼロからはじめる! 統計学見るだけノート

 

謝辞

今回、宝島社さんには監修という形でお声がけいただき、感謝しております。執筆ではなく監修のため、一からすべての文章を書かせて頂いたわけではありませんが、イラストも含めかなり細かくチェックは入れさせていただきました。そんな作業の一つ一つにお付き合い下さり、監修作業のすべてを気持ちよく進めさせていただきましたこと、編集プロダクション「株式会社G.B.」の内山祐貴さんはじめすべてのスタッフの方々に重ねて御礼申し上げます。