2025年1月17日に新刊『いつも決断に自信がもてない人のための 【数学的】意思決定トレーニング 情報の整理から微分・積分的発想まで (PHPビジネス新書)が出ます。
出版社の内容紹介
以下は出版社がつけてくれた内容紹介です。
数字に強くなる。論理に強くなる。
意思決定の精度を高めるトレーニング
本書は、意思決定の質を高めるために「数学」を活用することを提案する。数学は、長い歴史の中で磨き上げられてきた「論理的に考えるための道具」だからだ。
意思決定を感覚や直感だけに頼ると、思い込みやバイアスが入り込み、誤った判断をしてしまう。一方、数学的な思考を取り入れれば、情報を正確に整理し、選択肢を客観的に比較できるようになる。
表やグラフで複雑なデータを視覚的に整理する方法からゲーム理論、確率、統計まで、意思決定に直結する数学をやさしく解説。
あなたの意思決定を劇的に変える、数学のススメ
最近、身の回りのあらゆる場面で「決断」を迫られることが多くて、疲れていませんか?
仕事で、家庭で、プライベートで…毎日、大小さまざまな決断の連続ですよね。
「あの時、別の選択をしていたら…」
なんて後悔したこと、一度はありませんか?
そんなあなたに朗報です!
この度『【数学的】意思決定トレーニング 』という本を出版いたしました!
「え、数学?難しそう…」と思ったそこのあなた!心配ご無用です。
本書は、数学が苦手な方でもスラスラ読めるように、数式は最小限度におさえて、日常生活やビジネスシーンで役立つ数学の考え方をやさしく解説しています。図版もできるだけたくさん入れました。
数学を学ぶ意義
なぜ「数学」が意思決定に役立つのか?
それは、数学が長い歴史の中で磨き上げられてきた「論理的に考えるための最高の道具」だからです。感覚や直感に頼った意思決定は、思い込みやバイアスに左右されやすく、誤った判断を招きがちです。
しかし、数学的な思考決定を身につければ、情報を正確に整理し、選択肢を客観的に比較できるようになり、より合理的で精度の高い意思決定が可能になります。
また、本書は「なぜ数学を学ぶのか?」という問いに対する、私なりの答えでもあります。
「もともと文系に進学するつもりだったから、数学なんて必要なかった」
「社会に出たら、数学なんて使わない。数学を勉強させられて損した」
そんな、数学に恨み(?)を持つ人にこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
多くの社会人にとって数学そのものを忘れてしまうことは何の問題もありません。しかし、数学を通して身につく考え方は非常に重要です。それがあれば、たとえば「意思決定」もこんなにも楽になるということをお伝えしたくて本書を執筆しました。
私のライフワークは、数学を学ぶ意味や意義をお伝えすることです。そのために、色々な本を書いてきました。それらの中から特に汎用性の高いエッセンスを抽出し、さらに新しい内容もふんだんに加えて書き上げたのが本書です。まさに、これまでの集大成と言えます。
本書で学べること
本書では、表やグラフを使ったデータの整理術から、ゲーム理論、確率、統計まで、意思決定に直結する数学の知識を、4部構成、全11章にわたってわかりやすく解説しています。
第Ⅰ部:数字の基礎力を鍛える
- 情報の整理術(分類、表、グラフ、図解、チェックリスト)
- 割り算、割合、単位量あたりの大きさの理解
- 計算(暗算)テクニック
- 数値化の重要性と方法(定量化、フェルミ推定など)
第Ⅱ部:論理的思考を磨く
- 論理の基本(定義、必要条件と十分条件、対偶、背理法)
- 掛け算的発想(マトリックス、次元の拡張)
- ゲーム理論の基礎(囚人のジレンマ、交互進行ゲーム)
第Ⅲ部:確率と統計を味方につける
- 確率の正しい理解(数え上げ、確率計算、期待値)
- 統計の活用(平均、標準偏差、仮説検定)
第Ⅳ部:思考力を深める
- 具体と抽象の行き来(思考実験、比喩、帰納と演繹)
- 微分・積分的発想
本書の特徴(1)
本書はどのセクションも「問題→数学的内容の解説→問題の解答→問題の解説」という構成になっています。
上の画像は本書に収められた「問題」の例です。
ただし、収録されている問題は、気軽なものばかりではありません。むしろ、わざと抽象度の高い問題を含めました。
それは、読者の皆さまに「自分なりに考える」という体験をしていただきたいからです。
本書の問題に取り組む中で「なぜそうなるのか?」「他に方法は考えられないか?」と自問自答し、試行錯誤するプロセスこそ、数学的思考力を鍛えるための貴重な経験となります。
本書の特徴(2)
本書では、抽象的な概念も具体的な例を交えて解説しているので、数学に苦手意識がある方でも、楽しみながら読み進められます。
たとえば、
- 「4種類のグラフの使い分け方」で、データの性質に合わせた最適なグラフの選択方法が学べます。
- 「フェルミ推定」では、一見難しそうな問題も、論理的な推論で概算値を導き出す方法をマスターできます。
- 「囚人のジレンマ」では、ビジネスにおける協調関係の難しさを、ゲーム理論を通して理解できます。
- 「微分・積分的発想」では、物事の変化を捉え、未来を予測するためのヒントが得られます。
また、Apple、Nike、IKEA、セブン- イレ ブンといった大企業で行われた数学的な意思決定の例も、 ふんだんに盛り込みました。
こんな方にオススメ!
この本を読めば、あなたもきっと…
- 数字に強くなり、データに騙されなくなる!
- 論理的思考力が身につき、問題解決能力が向上する!
- 意思決定の精度が上がり、自信を持って行動できるようになる!
ビジネスパーソンから学生まで、あらゆる方におすすめの一冊です。
ぜひ、本書『数字に強くなる。論理に強くなる。意思決定の精度を高めるトレーニング』を手に取って、「数学」の力であなたの意思決定力をレベルアップさせてください!
謝辞
本書の執筆は、私自身にとっても、改めて数学の魅力と可能性を考える貴重な時間となりました。このような機会を与えてくださったことに、心より感謝申し上げます。
とりわけ、本書の執筆を支えてくださった編集者の山口毅氏と岸正一郎氏には、深く感謝の意を表します。