
NewsPicksの番組「2 Sides」に出演させていただきました。
予告編
💬本日8日(月)公開 #2Sides
— NewsPicks Studios (@NewsPicksStudio) 2025年9月8日
「数学的思考力」の育て方【新井紀子×永野裕之】
AI時代に不可欠な“数学的思考力”。
ビジネスパーソンが学ぶべき、その本質を徹底議論する🤔@noricoco @naganomath@82style_inc pic.twitter.com/Sgjg4KFgAq
以下は番組の公式告知文です。
数字に苦手意識はありませんか?
データ活用やAIの進展により、ビジネスの現場では「数学的思考力」が欠かせない時代となっている。
感情や思い込みに左右されず、論理的に物事を捉える力は、意思決定の精度を高め、生産性を飛躍的に向上させる。
一方で、日本人の多くは数値化や読解に弱く、それが国際的な競争力を下げているとも指摘されている。
今回は、AIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか?」を率いた数学者・新井紀子氏と、数学教育の第一人者である永野裕之氏を迎え、
ビジネスパーソンが今こそ学ぶべき「数学的思考力」の本質を徹底議論。フェルミ推定に込められた7つの力、数値化の意義、未知の問題を解決するためのアプローチ、そして数学的思考が人生を楽にする理由とは何か。
議論を通じて浮かび上がるのは、複雑化する社会で成果を出し続けるための実践的なヒントである。
数字に背を向けず、論理で未来を切り拓くために、ビジネスパーソン必見の内容である。
感想
この番組は、加藤浩次さんの司会で、専門家同士が一つのテーマについて語り合う討論番組です。
光栄にも、AIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか?」や、ベストセラー『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』でも著名な数学者でいらっしゃる新井紀子先生とご一緒させていただきました。
この番組は、「日本には議論が足りない」と、異なる視点をぶつけ合う「知の格闘技」を標榜する番組であり、過去のものを拝見すると、かなり激しく論戦している回もあります。正直ビクビクしておりましたが🫨、実際の収録は、新井先生や加藤さんがとても優しく対応して下さったおかげで、終始和やかに進みました😊
…というか、新井先生の知見とバイタリティーが素晴らしく、さすがにお話もお上手なので、私はほとんど聞き役でした。
私自身については、もっと落ち着いて話せば良かったなあとか、もっと良い別の言い方があったな…などの反省はたくさんあります。でも、それも含めて本当に貴重な経験でした。 何より、収録が(緊張はしましたが)とても楽しかったです。
この度、お声がけいただいたことに、この場を借りて深く御礼申し上げます。
番組のプログラム
以下は、公式に告知された番組のプログラムです。この中で新井先生の「シン読解力」、アンガーマネージメントと数学、料理の献立と数学的思考など、様々な話題が出てきます。ぜひ、ご覧下さい🙇
0:00 オープニング
5:51 「数学的思考」とは何か?
9:52 今なぜ数学的思考力が必要なのか?
15:39 日常生活における「数学的思考」
20:59 テーマ②数学的思考力の身につけ方
29:50 数学的思考力を育てる習慣
34:25 ビジネスに役立つ「フェルミ推定」習慣
43:14 テーマ③数学を学ぶと変わることは?
動画のリンク
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補足
番組の中で、私の説明が足りないと感じた点を2点補足させていただきます。それは次の2点です。
- フェルミ推定と数学的思考力の7つの力の関係
- もどりま表(復習の仕方)
フェルミ推定と数学的思考力の7つの力の関係


フェル推定は普通、次の手順で行います。
まず初めに、推定したい量を見つけます。次に、その値が何によって決まるのかという仮説を立て、その仮説をもとに、推定値をいくつかの要素に分解して推定式を作ります。その後、分解した要素の一つ一つに具体的な数値を入れて、推定値を計算し、最後に、算出した推定値の妥当性などを検証します。
以上の手順には「数学的思考力」を成す7つの力の全てが必要です。それらは次のように関係しています。
①問題の発見…情報の整理
↓思考実験(具体化)
②仮説を立てる…何によって決まるのか?(関数の発見=変換)
↓さまざまな視点
③分解…推定式は余計な情報をそぎ落としたもの。モデル化(抽象化)
↓推定量とデータの決定(情報の整理・具体化)
④計算…数値化&算出
⑤検証…結果とプロセスについて「総合・説明」
《参考記事》
もどりま表(最新版)
番組の最後に、大人の方が数学を学び直す際には、以下のの4つの分野の流れを意識すると良いことをお話ししました。
- 数と式
- 方程式
- 図形
- 資料の活用(統計)
下の「もどりま表」は、この4つの分野との中高の単元の関係を表したものです。
もともと「もどりま表」というネーミングは、昔NHKの「テストの花道」に出演させていただいたときに、プロデューサーの方が考えて下さったものですが、当時のものは現行の指導要領に合っていないので、ここに最新版を載せておきます。

《参考記事》