上の幻想的な画像は、木星探査機ガリレオから送られてきた、木星による日食の画像です。普段はなかなか確認することのできない木星の環(リング)を見ることができます。
木星の環(リング)
ただし、木星の環はとても非常に淡くて細く、木星の明るさですら邪魔になって見えなくなってしまうほどなので、地上からは発見できませんでした。
1979年にボイジャー1号が木星に接近した際に初めて、木星の環は確認されました。その後1995年から2003年まで木星の周囲を回った木星探査機ガリレオからのデータによって、環は衛星に隕石が衝突した際に発生する煙状のダストによって形成されたものであることが分かりました。
木星は太陽系の中でもっとも多くの衛星をもつ惑星で、2012年初頭までに66個の衛星が見つかっています。木星の環の主環はアドラステアとメティスという衛星から、ゴサマー(蜘蛛の糸)環はアマルテアとテーベという衛星から出たダストによるものです。ボイジャー1号
ちなみに、最初に木星の環を発見したボイジャー1号は打ち上げから35年経った今も運用されており、ちょうど昨日「ボイジャー1号が太陽系の境界付近に到達した」というニュースが流れたところです。
米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は、1977年に打ち上げた無人探査機ボイジャー1号が太陽系の境界付近に到達したと明らかにした。太陽系外への脱出も間近だという。 同研究所の発表によると、ボイジャーから地球に送信されるデータで、太陽系外からもたらされる荷電粒子の量がこの数カ月で急増していることが判明。NASAは声明で、「人類が恒星間空間に放った最初の使者が太陽系の端に達した」との見方を示した。 姉妹機の2号とともに35年前に打ち上げられたボイジャー1号は現在、太陽から約180億キロ離れた位置を時速6万キロ超で飛行中。ボイジャーからのデータが地球に届くまでには16時間38分かかる。 プルトニウムを使用した電源は2025年まで使用できるという。(ロイター通信)
太陽系の果てを時速6万kmで飛び続けるボイジャー…
いやあ、孤独な旅です(^_^;)今日の動画
Holst - Planets Suite - Jupiter - Proms 2009
平原綾香さんの「ジュピター」の原曲です。
永野数学塾-東大卒講師の個別指導-神奈川県大和市中央林間