永野裕之のBlog

永野数学塾塾長、永野裕之のBlogです。

ブルームーン

今夜は満月です。そして、今月は31日も満月です。このようにひと月のうちに2回満月が見られる時、その2回目の満月のことをブルームーンといいます。


月の満ち欠けの周期は平均約29.5日で、現在世界中で広く使われているグレゴリオ暦では月の初めに満月になることが多いのですが、稀にその月の終わりにもう一度満月が巡ってくることがあります。これは3年~5年に一度起こる現象で、前回は2009年の12月、次回は2015年の7月です。


元々ブルームーンとはその名の通り、月が青く見える現象のことでした。火山の噴火や隕石の落下時に発生するガスや塵がその原因ですが、これらが滅多に起きない現象であることから、19世紀半ばには"once in a blue moon"という表現が「極めて稀なこと」という意味で使われる慣用句になりました。

それが、“その月の2回目の満月”という意味になったのは、1940年代に米国の天文雑誌「スカイ&テレスコープ」が、当時の「メイン州農民年鑑」に載っていた「ブルー・ムーン」という言葉を紹介した時に、“その月2回目の満月”という意味を(勝手に?)加えたからだと言われています。さらにのことを1980年に米国のラジオ局が広めたため、この意味で一般的に使われるようになりました。



ブルームーン(カクテル)


カクテルにも「ブルー・ムーン」という名前のものがあります。

これは、ジンにレモンジュースとバイオレットリキュールを混ぜたもので、その美しい色と妖しい香りが特徴的なカクテルです。


バイオレットリキュールは原料としてニオイスミレを使っています。その昔、17世紀のフランスではニオイスミレを溶かしこんだお酒を"Parfait Amour"(完全なる愛)と呼び、恋の媚薬として売っていたそうです。


またブルー・ムーンには「出きない相談」という意味もあります。女性が男性の誘いを断りたい時は「あなたとお付き合いしたくありません」という意味を込めて、これを注文するのがスマートな方法だとされています。


つまり、このカクテルは「完全なる愛」を使って作る「出来ない相談」の意味を持つカクテルということになります…なかなか深いです(^_-)-☆

ブルームーンの画像